屋根リフォーム

屋根は雨風から住まいと家族を守る大切な部分です。屋根を破損したまま放置しておくと、住まいのあちこちが傷む原因にもなります。
長く住まい継ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが必要となります。

屋根・屋根材の種類

屋根は家を長持ちさせる重要な役目を果たします。デザイン的に優れていても、水はけが悪かったり、落ち葉やゴミがたまりやすいと、雨漏りの原因にもなるので、プランニングの初期の段階から注意が必要です。

屋根の形

屋根の形は、できるだけシンプルな方が雨漏りしにくくなります。大規模なリフォームで屋根の形を変える時には、雨漏りにも配慮して屋根のスタイルをお選びください。

  • 最も一般的な切り妻は、雨じまいもしやすく、大変合理的。コスト面でも有利といわれています。
  • シャープで、モダンなイメージを目指すなら、方流れがオススメです。
  • この屋根形状も多くの住宅に採用されています。その構造上、頑丈なのも利点です。台風などの風圧に対して最も強いといわれています。v>
  • 切り妻と寄棟を合体したような形状が特徴。和風住宅に多く採用されています。重厚かつ格調高い屋根です。

屋根材料

  • 金属系

    金属系

    亜鉛メッキ鉄板がよく使われています。他にもアルミニウムや銅板が使われる場合もあります。瓦に比べて軽く、屋根の勾配も緩くする事が出来ます。
  • コロニアル系

    コロニアル系

    昔はセメントと石綿の混合素材でしたが、今は無石綿スレートに変わっています。特徴は軽く、カラーも豊富です。割れやすい欠点もありますが、差し替えも容易です。
  • 瓦系

    瓦系

    日本瓦と洋瓦があります。日本瓦は日本の風土にあっているため、耐水性、断熱性、遮音性、耐久性などの面で大変優れています。反面、重く、コストが比較的高く、割れやすいという欠点もあります。

屋根材のチェックポイント

和瓦
和瓦は高価ではありますが、その分寿命が長く、ほとんど色落ちもありません。基本的に塗り替えはできませんので、汚れたら洗うか葺き替えをします。
瓦がズレていたり、浮いて口が開いている場合、棟部に積んでいる瓦がズレていたり、棟瓦を固定している漆喰部がくずれてしまっている可能性があります。
瓦自体は耐久性が高い(20~30年)のですが、傷みやすいのは屋根の材料がのっている屋根の野地板と呼ばれる部分です。天井裏を見て屋根に打ち付けてある板が腐ったりしていないか確認しておきましょう。軒先や屋根裏にゆがみやたわみがある場合は、野地板が腐っているのが原因かもしれません。

部分的なズレや割れは一日程度の工事で修復しますが、屋根全体の葺き替えになると費用や日数がかかりますので長期的な計画をおすすめします。
瓦のコケや雑草は放置しておくと、植物が雨水を屋根の中に引き込んでしまうことがあります。屋根に枯葉・落ち葉が積もっている時も同じように雨漏りの原因となる場合がありますので、早急に取り除くようにしてください。

コロニアル屋根
最近の製品は耐候性も高まってきましたが、色があせてきたら(約10~15年)塗り替えをしておくと安心です。
コロニアルの場合、棟部やケラバ部といった屋根の約瓦と呼ばれる部分に金属系の鉄板などが使われています。この部分にサビや腐食が見えたら、取替修理を行います。

屋根のサビや色あせが目立ってきたら「葺替え」を!
●下地材が傷んでいない場合は塗り替えに

★塗替え時期

コロニアル
7 ~ 8年
トタン
3 ~ 4年
ガルバリウム鋼板・
セメント瓦

6 ~ 7年

※あくまでも目安です。

塗り替えは、手軽で経済的な屋根リフォームの方法です。塗装ができる屋根材で、屋根材の表面も下地材もあまり傷んでいない場合に採用します。
塗り替えできる屋根材はセメント瓦コロニアル金属系屋根アスファルトシングルなど、表面が平らなものです。
屋根をチェックし、表面の変色や、サビ、塗膜のはがれなどがあれば、そろそろ塗り替えを検討しましょう。サビた状態を放っておくと、そこから穴が開き、雨漏りの原因にもなりえます。

まずはリフォーム業者に依頼し、屋根の状態や下地材が腐っていないかをよくチェックしてもらうことが必要です。もし、サビが非常に目立っていたり、下地材まで傷んでいたりしたら、塗り替えるよりも葺き替えに切り替えた方が良いかもしれません。葺き替えの方がコスト高ですが、下地を含めて屋根を一新でき長期的に考えると経済的になるかもしれません。

●住まいに合った塗料を業者と相談して選ぶ
塗り替えの方法は、まず表面を高圧洗浄して汚れを落とします。次に下地処理を行い塗りはじめます。採用する塗料は屋根材に合ったものを選ぶことが大切です。しかし、塗料の種類など専門的なことは素人では判断できないので、よい専門業者に相談し、吟味して選びましょう。最近は耐久性の高い塗料や、断熱性の高い塗料もありますので、それぞれの特長をよく聞いて選んでください。

セメント瓦
だんだんと色ツヤが失われてきて、酷くなると表面の塗料が完全に落ちてきます。カサカサした感じになったときには手で割れるくらいボロボロな状態になっていることもあります。
自分では屋根に上らないようにして早急に専門家に相談しましょう。ひび割れやカケが見えた時も危険信号です。

接合部分
1階の屋根と2階の屋根外壁部分との「取合い部分」(接合部分)に差し込まれている「水切り」という鉄板がひび割れていたり、錆びていたら早めに補修をしてください。

雨樋
破損や欠陥があると屋根からの雨水が家の外壁に直接つたってしまい、壁を傷めてしまいます。割れやヒビを見つけたら早めの修理を。小さなヒビなら、雨樋用補修テープを巻きつけることで自分でも修理できます。
軒樋には落ち葉よけの網などもついていますが、落ち葉やゴミが一番溜まりやすい場所です。モノが詰まって水が溢れたり、樋が変形したり割れたりする事があります。
また、樋から溢れ出した雨水が外壁や窓を伝って雨漏りに似た現象を起こすこともあります。樋より高い樹木などがある場合は、脚立を使って特にこまめに点検し、掃除してください。

縁切りとは?

屋根塗装の際、必ずしなければならない塗装工程です。屋根材表面には雨水排水や通気性の確保を目的とした溝がついているのですが、その隙間を塗装することによって、塗料で塞いでしまい、侵入してきた雨水が排水されなくなり、屋根下地の腐朽や雨漏りの原因になってしまうことがあるのです。
そのために、塗装工事完了後に塞いでしまった隙間をカッターなどで取り除く作業を「縁切り」といいます。
リフォームで縁切り

地震との関わり

木造家屋根倒壊の原因のひとつは重い屋根瓦だったといわれています。
地震時に加わるエネルギーの大きさは建物の重さで変わりますから、建物が軽いほど地震の影響を軽減させることができます。
建物を軽くする手法のひとつとして「屋根を軽くする」ことがあげられます。

軽くて強い屋根材を選ぶ

屋根の耐震リフォームでは、屋根を軽くすることが地震に対して有効な選択肢のひとつになっています。
では、軽くて強い屋根材にはどのようなものがあるのでしょうか。

■金属板系
ガルバリウム鋼板、アルミニウム板、ステンレス板、カラー鉄板など、金属を使った屋根材があります。
瓦の形をしたもの、平葺きと呼ばれる長い板状のものが選択できます。厚さや色も選べます。
■コロニアル系
セメントと繊維でつくられているコロニアル系も軽い屋根材です。コロニアル系を選ぶ際は、その耐震性を確認します。
■コンクリート系
素材を軽量コンクリートにすることで、和瓦の良さをそのまま活かして、軽くしたものやヨーロッパ風の軽量瓦もあります。

屋根の軽量化にどの素材を選ぶかは、もちろんその耐震効果や耐久性の視点で見ることは大切です。